2017年1月22日・23日、フランス・リヨンのSIRHA国際外食産業見本市にて、2年に一度の世界最高峰パティスリー・コンクール「クープ・デュ・モンド・ドゥ・ラ・パティスリー」の第15回大会が開催されました。
日本代表チームは、昨年行われた国内予選を勝ち抜いた山本隆夫(チームリーダー/クラブハリエ)、駒居崇宏(シュゼット)、植赴`明(森永商事)の3選手に、団長として寺井則彦(エーグルドゥース)を迎え、世界の頂点を目指します。 テーマは「JAZZ FROG」。このテーマを基に「アメ細工」、「チョコレート細工」、「氷彫刻」など、10時間に及ぶ競技に挑みました。日本代表チームは、大きなトラブルもなく、全作品を指定時間内に提出。結果は、強豪各国を抑えて、開催国のフランスに次ぐ銀メダルを獲得(世界第2位)。金メダルには惜しくも一歩届きませんでしたが、見事3大会連続で銀メダルという偉業を達成しました。 大会を終えた選手達は、金メダルを目指して大会に向けた準備を重ねていただけに、悔しさを滲ませながらも、日本代表チームとして最高のパフォーマンスができた事に喜びと感謝の言葉を残します。 全員年齢が40歳を超えるベテランパティシエで構成された今回の日本代表チーム。世界最高峰の舞台を通じて、日本代表として競技に挑む誇りや仲間達との絆など、多くの経験をしたこと事だと思います。この素晴らしい経験を、これから世界に飛び出す日本の若きパティシエ達に伝道して、日本の製菓業界の更なる発展に結びつけてくれることでしょう。 クープ・デュ・モンド・ドゥ・ラ・パティスリー2017 大会結果
■ 総合順位・点数
■ 特別賞
(※1)エコ・レスポンシブル賞
2017年より、ピエスに使用する原材料を最小限に抑え、ピエスの中心を空洞にする等の規則が追加されました。その規則に伴い、新たに「エコ・レスポンシブル賞 」が特別賞に加わりました。 日本代表チーム作品
ピエスモンテ - アメ&チョコレート
アメ&チョコレートのピエスモンテ。赤いドレスを纏ったジャズシンガーと花のオブジェがアメ細工(駒居)、ジャズピアニストがチョコレート細工(植普j、カエルのオブジェがブロックチョコレートの彫刻(山本)で作られています。
クープ・デュ・モンド・ドゥ・ラ・パティスリー
1989年にM.O.F.(フランス最優秀職人章)の称号をもつガブリエル・パイアソン氏と、フランスのトップチョコレートメーカー・ヴァローナ社によって設立された、世界を代表するパティスリーコンクール。開催は2年に1度行われ、世界20か国以上から各国の予選を勝ち抜いたパティシエたちが、「アメ細工、アントルメ・ショコラ」、「チョコレート細工、アシエット・デセール」、「氷彫刻、アントルメ・グラッセ」の3部門の競技で、世界の頂点を目指して腕を競い合います。https://twitter.com/cdm_comite_jp ヴァローナ(VALRHONA)社について
1922年フランス、ローヌ地方の菓子職人が創業。 カカオの品種や産地別に分類した商品をいちはやく展開した世界トップクラスのチョコレートメーカー。 超一流洋菓子店、レストラン、ホテルご用達の製菓材料であり、個性的な商品構成は、 その商品名が時にケーキやドリンクの名前にも付けられるほどの存在感です。 2007年には、フランスに次いで世界で2校目になるショコラの専門技術学校を、東京に設立。 さまざまな研修プログラムが用意されている。▼ エコール・ヴァローナ 東京 http://www.valrhona.co.jp/ecole/ |
過去に開催された、講習会や教室の一覧ページ
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